●[Movie]銀色の髪のアギト
年が明けて一発目の映画鑑賞は、銀色の髪のアギトでした。
折角なので、簡単に感想を書いてみようかと思います。
■終始説明不足
シナリオですが、一つ一つの設定は悪くないと思うのですが、全てのシーンについて説明不足でシーンごとの繋がりが今ひとつピンときません。
軍事国家、中立国家、森の民と三つの勢力が存在するにもかかわらず、それらについてはほとんど語られることがなかったり、アギトが唐突に強化体といわれる存在になることも理解出来ませんでした。
これではせっかくの設定やキャラクターを殺してしまう結果となっています。
■古手川祐子はそつない演技
実は、この映画で一番期待していたのが古手川祐子が声優として出演しているという事実でした。
彼女の演技は実にそつなく、そして変にキャラに色づけされていない演技が非常に違和感ないものとなっていました。しかし、劇中の存在感が抜群な割には出番が少なく、実に残念です。
他のキャストですが、アギト役の勝地涼は心配していたほどに下手ではなかったものの、叫ぶセリフは思わず苦笑いが出てしまうほど酷く気分が萎えてしまいます。冒険物では叫ぶシーンが多くなるのが必然なのですから、こういったセリフをちゃんとこなせる人間をキャスティングするのも監督の仕事ではないでしょうか。
よゐこの濱口は演技が浮いていましたが、担当しているキャラが軽い性格なので違和感が有るのか無いのかよくわからない微妙なバランスでした。
■結局のところ映像を見せたい自己満足型映画
映像については標準的な水準で悪くないものの(それでもセルとCGの合成などはI.Gの遙か後ろであるが)、描く対象であるシナリオとその演出があまりにもお粗末すぎた。
結局の所、GONZOの映像を見せるためだけのものという印象が強く、主題歌などのプロモーションビデオと言われるならば違和感がないという感想を持ちました。
GONZOや監督は一体何を見せたかったのだろうか。
何も伝わらないまま映画の幕は閉じることとなりました。
■次回作に期待
GONZOが2006年に公開する映画としては「ブレイブ・ストーリー」が予定されています。
原作は宮部みゆき、そして監督は「LAST EXILE」の千明孝一ということで、この銀色の髪のアギトで問題点だった原作力、演出力が解決されることが期待されます。
今年も昨年と同じようにアニメイヤーとなりそうですね。ファンとしては楽しみな一年になりそうです。


